私が結婚して初めて住んだ家は、四畳のキッチンの他に、四畳と六畳の二部屋だけの小さくて古いアパートでした。このアパートを選んだのは主人の会社から近くて家賃が安いといった条件の部屋がここしかなかったからだったので、気に入って選んだというよりはどちらかといえば仕方なく選んだという感じでした。
そんなアパートの家賃は当時で共益費や駐車場代を含めて五万円だったので、今から考えてもかなり安い方だったと思います。それどころか駐車場も含めて五万円を切る家賃のところなど他にはほとんどなかったくらいでした。
なので主人が会社に通いやすいということももちろんですが、やはり家賃の安さが一番の決め手でした。
こうして新婚生活をスタートさせたわけですが、古い木造アパートだけあって、実際に暮らしてみると不便なところや不満な点などが数多く出てきました。
まずは隣人の生活音が丸聞こえだということでした。隣人の音が聞こえるということはこちらの音も隣人には筒抜けということになるので、普段から音には気を使ったものです。
さらに夏場は虫が多く、天井裏をねずみが走り回っていたことさえあり、ずいぶん困らされたものです。私はもともと虫が苦手だったのでこのアパートに住み始めてから最初の夏を迎えた時には、もう引っ越したいと感じたものですが、もちろんすぐに引っ越すわけにもいきません。
こうして毎年夏場は戦々恐々としながらも、約五年ほどこのアパートで暮らしました。
そしてこの五年で子供が生まれ、さすがにアパートでは手狭になってきたので引越しをすることとなったのでした。このアパートから次の家を選ぶ時に私が不動産屋で真っ先に確認したのは家賃でも部屋の広さでもなく、虫の出る出ないだったのは言うまでもありません。とにかくアパートでは虫に困らされたので、次の家ではできるだけ虫の少なそうな家を基準にして選んだ私でした。そのおかげで次の家は築年数の経っていない新しめの賃貸マンションへ引っ越すこととなったのでした。

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